
今回の記事を担当しました、看護師のh.tsukiです!
新型コロナウイルス流行から一年半が経とうとしています。
各医療機関ではワクチン接種が始まっていますが、コロナウイルスワクチンの取り扱いは今までのワクチンと違う事が多いため、テレビでも報道されている事が多いです。
今回は私が勤めている施設でのファイザー製のワクチン(コミナティ)の取り扱いについて説明していきます!(2021年7月時点の情報です)
スケジュール管理が必要
ファイザー製は3週間隔での接種になります。
接種者の予約は2回セットで行います。
夏はオリンピックのため祝日の移動が多く、当施設ではカレンダーを見ながら接種可能日を決めていました。
(ex.7/19(月)の3週目は8/9(祝)になるため7/19は接種日を設けませんでした)
保存期間に注意
ファイザー製ワクチンは通常の冷凍庫(-25〜-15度)で14日、通常の冷蔵庫(2〜8度)で一ヶ月保存可能です。(2021年5月31日改訂)
当施設は開閉頻度が多い冷蔵庫は温度が安定しない恐れがあり冷凍庫保存をしています。
通常は1週間分を週末に配達してもらうように依頼していましたが、オリンピックの祝日やお盆の関係で配達日変更の調整が必要になりました。
配達されてから使用せず破棄せざる得なくなった事例はまだありませんが、保存期間を越えないよう注意が必要です。
解凍後は2時間以内に希釈
解凍後希釈する時間もリミットがあります。
ワクチン接種会場以外は接種業務と並行して通常業務をしないといけないため、冷凍庫から出すタイミングや希釈の時間をあらかじめ決めておく必要があります。
人数分足りる?問題
ファイザー製のワクチンは1バイアルから6人に分けます。
ワクチンは液体であり、1.8mlの生理食塩水で希釈し希釈後は1.8ml以上になります。
そこから0.3mlずつ注射器に移します。
ワクチンが液体で入っている事が分かったので6人分注射器で分ける際、足りないかもしれないという不安は少し和らぎました。
希釈後も接種時間に注意
ワクチンは解凍前・解凍後・希釈後全て遮光管理します。
希釈後はバイアルに時間を記載します。
そして6時間以内に使用出来なれば破棄になります。
なるべく破棄は避けたいためキャンセルが出ると翌日以降の予約の方と日程調整を行う事もありました。
まとめ
以上ワクチンの取り扱いを簡単に説明させていただきました。
現在のワクチンは保存期間が短く、ワクチン自体が足りない現状もあるため管理が大変ではありますが必要な方が確実に接種出来るよう勤めていきたいと思っています。