
今回の記事を担当しました、看護師のh.tsukiです!
全国でコロナウイルスワクチン接種が始まって数ヶ月経ちました。
集団接種や高齢者施設での接種が始まった頃は薬液の希釈忘れ、針使い回しなど医療インシデントのニュースが流れたり準備する医療者側も緊張感が高かった時期がありました。
それでも日々手を止めずに安全に接種が行えるよう各医療機関は奮闘中だと思います。
今回は私が勤めるクリニックでのワクチン接種の流れ、注意していることをお伝えします。!
(2021年7月時点の情報です)
準備は時間との勝負。
当施設はファイザー製のものを取り扱っています。
1日6人からスタートし現在は1日18人接種しています。
時間は午前診の11時から約1時間半。
準備は逆算して11時までにバイアルの解凍、薬液希釈、注射器に吸引を行います。
解凍に30分かかりその後希釈していきますが、通常外来と並行して行うため準備がギリギリになってしまう事もあります。
クリニックの特性上人数が少ないので処置が重なると大変です。
待機場所の確保
接種時間になり、医療事務は問診表確認→先生は診察室で問診後筋肉注射→看護師は注射の準備・片付け・接種後の誘導・副反応の有無観察・各自治体から送られてきた書類と問診表にワクチンシール貼りを行います。
副反応の観察は処置室に背もたれありの椅子を設置しそこで待機してもらいます。
幸い大きな副反応が見られた方はいませんが、頻脈で薬剤を使用したり発疹で待機時間を延長した方は数名いました。
接種する層で時間配分のズレはあり
年齢層によって特徴があります。
後期高齢者の接種時は車椅子介助で来院の方や診察ついでに来る方もおり、時間が押す場合もありました。
また接種券忘れの人や予定より早く来るのに15分の待機が守れず勝手に帰っている方もいます。
副反応が出なかったからよかったと思って対応するのみです。
今後年齢層に応じた対応が必要
現在60代70代の接種中ですが今後年齢も若年化していくため、かかりつけじゃない方の来院や注射や針に慣れていない世代への対応も懸念しています(緊張して気分不良は若年層に多いです)
そんな感じで接種が始まって2ヶ月が経とうとしていますが、慣れた頃に重大なミスをおかしてしまうのではという不安は常にあり、ワクチンの時間は毎回緊張の時間になってます。
皆さんの施設はどんな感じですか?
安全に接種が行えるように情報共有出来たら嬉しいです。