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回復期リハビリ病棟経験者しかわからないあるある

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回復期リハビリ病棟はお花畑?いいえ、戦場です!

病院にはさまざまな病棟があり、新卒で入職された看護師はどこかの病棟に配属されます。
急性期病棟とは異なり、回復期リハビリ病棟は治療を終えた患者さんが多いので処置や急変がとても少ないです。
そのため1年目から配属される方は少ないのでは?

病院によっては急性期病棟の看護師から「楽な病棟」と見られることも多いです。

そんなことはないのですよ。とてもとても忙しい病棟なのです。

(文:ししゃもなーすさん

回復期リハビリ病棟とはこんなところ!

回復期リハビリ病棟では脳外科、整形外科、神経内科等の急性期で治療を終えた患者さんが入院されています。
在宅に帰る人、病気の悪化予防、仕事復帰、それぞれの患者さんの目標に向けてリハビリがメインとなる病棟です。
食事は病室ではなく椅子に座ってテーブルで食べる、日中は寝巻きから普段着に着替える、オムツではなくトイレで排泄、清拭ではなくお風呂に入る…とお家の生活に近い形で入院生活をおくっていただきます。
それを支援するのは看護師以外にもリハビリ科のセラピスト、医師、介護士、MSW、栄養士、薬剤師など幅広い職種が関わっています。

患者の年齢層も80から90歳と高齢の方も多く、最近では認知症の方も増えてきています。

1日中トイレ介助しかしてない気がする!

患者さんの病状や動ける程度によりますがトイレ排泄の練習をしていきます。
日中だけトイレ介助の方もいれば、夜間もトイレ介助が必要な方もいます。
中には頻尿の方やトイレを行ったことをすぐに忘れてしまう方もおられます。
介助して病室に帰ってきたと同時に、「看護師さんトイレ行きたくなっちゃった」と言われることも。トイレと病室を行き来している間に時間が経っていることもあります。

1日中ナースコールが鳴り止まない!

歩行介助、トイレ介助などリハビリ時間以外看護師が付き添わなければならない場面はたくさんあります。
自立している患者さんがほとんどいないため、何かしら看護師が横に付き添う必要があります。
また、理解力が低く、転倒転落や病棟の外に出てしまう可能性がある患者さんにはベッドの近くに離床センサーが置いてあることが多いのですが、それが鳴ることが大半です。
座ったり起き上がっただけでナースコールが鳴り、患者さんに説明しベッドで横になってもらいますが、数分後にはまたナースコール。
ナースステーションで座っている時間はほとんどありません。

 他職種との意見の食い違いだってある!

回復期リハビリ病棟では他職種との関わりが非常に多いです。
看護師は一番患者さんと過ごす時間が長いです。
リハビリ科はその人の身体機能が伸びるところまでリハビリを進めていきます。
介護士は退院した後の患者さんの身の回りの生活をメインに考えます。
そして退院調整を進めてくれるMSW。
医師は外来診療もあるのでなかなか病棟に来れない時もあり、患者さんの状況が充分に把握ができていないときも。
それぞれの職種の考えている方向が合わず、時に揉めることもあります。
そうならないように積極的な話し合いやカンファレンスが必要になってきますがなかなか上手くいかないことの方が多いです。

転倒転落・誤薬インシデント多すぎ!

毎週誰かが転倒し、誰かが薬の飲み間違いを起こす頻度が他の病棟より多いです。
リハビリ病棟なので入院当初よりも動ける範囲が増え、全介助から部分介助、自立へと患者さんが一人でできることが増えていきます。
と、同時に転倒する可能性も上がります。
患者さんが自信過剰になり「装具を少し外して歩いても大丈夫だろう」と油断したときに転倒してしまったということも多くあります。

内服も家に帰る練習で自分で管理する練習をするのですが「朝食薬が余分に残っていた」、「あれ夕食後薬が足りない」ということもあります。
患者さんの自立に向けた練習を行うと必然的にインシデントも増えていきます。

悪いことばかりではない。 患者がどんどん良くなっていく姿を見られる喜び!

回復期リハビリ病棟で一番嬉しいのは退院の時です。
入院してきた時は寝たきりだった患者さんが一人で杖をついて退院される姿は本当に嬉しいです。
患者さん自身も病気の受け入れや入院生活のストレス、リハビリの辛さ、いろんな思いを持って生活されてきたので退院の時は涙を流して帰られる方もたくさんおられます。
患者さんが安心して退院できるように退院指導を他職種と頑張ってきた達成感を得られます。

まとめ

回復期リハビリ病棟は思っている以上に忙しく、体力勝負の病棟です。
でも、患者さんが元気になっていく経過、退院される姿を見ると看護師続けてきて良かったと思う場面にもたくさん出会える病棟です。
ぜひ、回復期リハビリ病棟に興味がある方は挑戦してほしいです。

 

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