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株式投資と投資信託 どう違う?メリットデメリットと始め方

生活

資産運用をしてみたいけれど、種類が多くてよくわからない!
どうやって始めたら良いのかわからない!
という看護師さんは多いと思います。

私は看護師になる前、7年間銀行で働いていました。
自分でも株、投資信託、外貨預金、社債の投資経験があり、同僚に投資について質問されることもよくあります。

この記事ではそんな私が、株式投資と投資信託の違いやメリット・デメリット、始め方などについて、マメ知識を織り交ぜつつご紹介します!
(文:元銀行員ナース)

【株式投資と投資信託の違い】

株式投資と投資信託、その違いはズバリ
『自分で運用するか、プロに運用をまかせるか』です。

・株式投資とは? 

株式投資とは、ひとことで言うと 『株式会社が発行した「株」を売買すること』 。

「株式の値上り益(安く買って高く売る)」、「配当金」、「株主優待」などのメリットがあります。

銘柄(企業)を選ぶことも売買のタイミングもすべて自分で行う個人プレイです。

・投資信託とは? 

一方投資信託とは ”投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品” です(一般社団法人 投資信託協会HPより)。

運用のプロが株式や債券などを運用している金融商品を購入する、いわば出来上がりを購入するテイクアウト商品です。

【どんな人に向いてる?】

〈株式投資に向いているのはこんな人〉

・世の中の動きに敏感で、情報収集が得意で決断が早い人

株の値動きが世の中の動きに連動しており、1日のうちでも値動きが大きいことがあります。迷っているうちに売買し損ねることになりかねないため、決断の早さが求められます。

〈投資信託に向いているのはこんな人〉

・株をする勇気はないけど、資産運用をしてみたい人

・元本保証のない金融商品を初めて購入したい人

投資信託は、運用のプロが株や債券などをいろいろ詰め合わせたアソートボックス仕様になっています。

自分では高くて買えない株や、セレクトしない金融商品も投資信託に組み込まれています。
また株や社債、国債などいろいろな商品が入っているので、リスクが分散されています。

【株式投資のメリット】

1.ハイリスクハイリターン 貪欲に利益追求

株を安いときに買い値上がりしたら売って利益を得ることができます。

ここで問題は株の選択です。

どの株を買ったらいいのかと、ネットで検索をかけてしまうとヒットするのが【今年の大化け株】などの魅力的な記事です。

これには釣りが多く、美味しい話はそう簡単に教えたりしません(笑)。

すでに株価が上がりきっていて、高値の株をつかまされるのがオチです。

そこで私が行っているのは、新商品開発とか、新しい事業に参加、企業買収、合併などの情報をキャッチし、その材料が出た会社の株ではなく関連株を購入することです。

例えば、「A自動車会社が世界初のエコカーを開発した」とあれば、

A自動車会社の株ではなく、

A自動車会社が使用している自動車シート製造会社や部品を卸している会社などの関連株を購入するのです。

A自動車会社より、株価が安く、値上がり率も高いことがあります。

2.株主優待でお得がいっぱい

株主優待の種類は、商品券やQUOカード、自社製品などたくさんあるので、株主優待サイトを検索してみてください。

ただし株主優待には注意点が2つあります。

株主優待の注意点①

権利確定日までに株を購入する必要がある

権利確定日とは「この日までに株主になっておくと、株主としての権利を得ることができる日」です。

例えば3/31が権利確定日とすると2営業日前(※)の3/29までに株を購入しなければ権利が発生せず優待が適用になりません。

(※営業日・・・株取引が行われている日)

株主優待の注意点②

株数によって優待の商品や数量が異なることがある

優待内容を正確に把握するには、その会社のHPで確認した方が確実です。

またHPの中のIRや投資家情報という項目で株主優待や配当金の他に決算関係や企業の取り組みなど、今後株を保持するための情報も盛りだくさんあります。

優待内容だけでなく、その会社の成長度合いを知るツールにもなるので、ぜひその会社のHPをのぞいてみてください。

3.配当金でお小遣いゲット

売買だけが利益を得る方法ではないのです。
株は配当金という、預金でいう利息がついてきます。
預金とくらべものにならないくらい高金利(配当)です。
安定して配当がある株、いわゆるインフラ株はねらい目です。

例えば、

中部電力株の売買単位は100株、株価1152円(2022/3/11)

2021年中間配当25円、期末配当25円

※年二回配当がもらえます

中部電力株を100株購入したとすると、

購入にかかる金額は、株価1152円×100株=115,200 円です。

配当は中間と期末で25円×100株=2500円ずつ。

つまり115,200円で株を購入し1年保有していると、年間5000円配当をもらえることになるのです。
※税金や証券会社でかかる手数料は考慮していません

 

私が最初に購入したのは中部電力でした。
配当金狙いだったため株価の変動があっても早々に売るつもりがなく、心の負担が少ない状態で保有することができました。
株を所有している時期(配当を得ることができる時期か)、株数によって配当金が変わってくるので注意が必要です。

4.リアル参加でお土産ゲット

決算月の権利確定日までに決められた数量の株を保有していると、定期株主総会に参加することができ、そこでお土産がもらえます。
お土産は自社製品だったり、株主総会でしかもらえないレアなものもあったりしますので、これを目当てに株を購入するのも面白いかもしれません。

【株式投資のデメリット】

元本保証ではありません。

元本割れ、会社がなくなり株価がなくなることもあります。

売買の動きが少なく、売買できないこともあります。

手数料がかかるので、それを考慮して売却しないと損することになります。

どの株にも必ず配当があるわけでなく、業績が悪いと無配当もあります。

株価で一喜一憂し、株価下落時は心穏やかでいられなくなるため、メンタルが弱い人にはお勧めできません。

【投資信託のメリット】

  1. プロに運用を任せられるので初心者でも始めやすい

株をする勇気はないけれど資産運用をしてみたい。元本保証のない金融商品を初めて購入したいときなど、方法の一つに投資信託があります。

いざ株や投資信託を運用するとなると、ハードルが高く身構えてしまいがちです。
しかしファーストリテイリング、テルモ、ソフトバンクの名前には馴染みがありますよね。
これらの株が組み入れられている投資信託の一つにeMAXIS Slim国内株式(日経平均)があります。
知っている企業があると少し身近に感じますよね。これらの情報は株の割合や運用方法などと一緒に、投資信託の説明書(目論見書)のなかに載っています。

このようにプロが企業の情報や分析をもとに複数銘柄を投資信託に組み入れているので、一つの銘柄が値下がりしても別の銘柄でカバーできるようになっています。

  1. 株と比べてリスク回避しやすい

株以外で構成されている公社債投資信託があります。
公社債とは国や地方公共団体、民間企業や金融機関が発行しているものです。
公社債は保有している間は利息が付いて、満期(償還日)には購入した金額が払い戻されるので株と比べて安全といわれています。

証券会社でいう普通預金にあたるMMFも公社債投信になります。
投資信託に不安がある方は、公社債中心の投資信託から始めてみてはいかがでしょうか。

また私が利用している証券会社では、投資信託に1から5段階の指標があります。
この指標をもとに、複数の投資信託を組み合わせて保有しています。

  1. クレジットカードのポイントで投資信託を購入するお得な方法もある

A証券会社が発行しているクレジットカードでA証券会社の投資信託を購入し、ついたポイントで投資信託を購入することができます。
クレジットカードによっては、100円で1ポイントついたり証券会社の手数料が安くなったり、いろいろなサービスがあります。
とくに投資信託積み立てを考えている人におすすめです。

【投資信託のデメリット】

元本保証ではありません。

購入時、保有時、解約時にそれぞれ手数料がかかります。

株と異なり指値(解約時に金額指定できない)で売却できない商品です。

株式投資より長く保有することが多いので、気長に運用できない人には不向きです。

【始め方】

株式投資

・どうやって始めるの?

まず証券会社で口座を開設する必要があります。

ネットで口座開設や株の売買ができたり手数料が安かったり、アプリやスマホから操作がしやすいネット証券会社をお勧めします。

ネット証券会社によって、国内株、外国株、ミニ株などの取り扱いの種類や、手数料が異なります。
株の売買にはスピードを伴うことが多々あるので、使いやすさもネット証券を選ぶ重要なポイントの一つです。

・どのように購入する?

株を購入するには、証券会社の口座に入金して、証券会社のサイト内で銘柄を選びます。

インターネットバンキングを使うといつでもどこでも入金ができます。

・いくらから始められる?

株式投資は基本的には100株単位での購入ですが、1株から購入できる証券会社もあります。
例えば100株で株価1000円だと100,000円(100株×1000円)が必要になりますが、1株だと1000円で購入できるので手軽ですよね。

投資信託

・どうやって始めるの?

まず証券会社で口座を開設する必要があります。

株式投資と同じくネット証券会社がお勧めなのですが、投資信託はプロが運用しているので株式投資と異なり、なにかと手数料が発生します。

投資信託を買うときに発生する販売手数料をはじめ、信託報酬という投資信託の保管料、信託財産保留額という投資信託の売却手数料があります。ネット証券選びには手数料チェックがかかせません。

 

・どのように購入する?

株式投資と同様に、インターネットバンキングなどを使って証券会社の口座に入金し、証券会社のサイト内で銘柄を選びます。

 

・いくらから始められる?

100円から投資できるネット証券があります。

ただし指定のクレジットカードを使用しなければいけないなど縛りがあるので注意が必要です。

一般的には1000円から積み立てることができる証券会社が多いです。

【まとめ】

いかがでしたか?

株式投資と投資信託の違いやメリット・デメリット、始め方などについて説明しました。

興味がある方は、まずは少額からでも始めてみてはいかがでしょうか?

迷ったときはどちらも少額からはじめ、コツをつかみながら投資対象を選択することもできます。

それぞれのメリット・デメリットを正しく理解して、自分にあった資産運用の方法を見つけてくださいね!

 

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