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イベントナースってどうなの?仕事内容や給料を解説!

いろいろな看護師

転職サイトやインターネットで一度は目にしたことがあるイベントナース。しかし、求人が限られていることや、周囲にイベントナースを経験している看護師が少ないことから、看護師の間でもイベントナースについて詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。ここでは、あまり知られていないイベントナースの仕事内容や給料について詳しく紹介していきたいと思います。

(文:kuronurse)

 

イベントナースの仕事内容

イベントナースとは、スポーツ大会やライブなどのイベントで救護室に待機し、観客や来訪者やスタッフなどの救急対応を行う看護師のことです。

大規模なイベントでは、急病人やケガ人が多数出ることがあります。

イベントナースは怪我人や急病人の簡単な手当てとバイタル測定を行いますが、イベント会場の救護室で病院のようにその場で治療をするわけではありません。

イベントナースは、簡単な応急処置をして様子を見る、患者自身で病院に行ってもらう、救急搬送を行うなど、その後の対応の判断を行います

その場の怪我の状態や患者の身体状況から、経過を予測してアセスメントし、怪我人や急病人が安全に帰宅できるように導くことが大きな仕事となります。

医師と常に一緒に働けるわけではないので、アセスメント能力や判断力、医学的知識などが要求される仕事です。

 

イベントナースになるには?

看護師の国家資格があれば、追加で資格を取る事なくイベントナースとして働くことができます。

しかし、基本的には看護師としての勤務経験が2〜3年以上外来や救急、整形外科で経験のある看護師が優遇されることが多いです。

 

また、緊急対応を行う場面があるため、

①適切な応急処置ができる

②疾患についての幅広い知識がある

③冷静かつ的確な対応ができる

④スピード感を持って自主的に行動できる

⑤初めて仕事をするスタッフ達と協力して仕事を行うことができるコミュニケーション能力

が必要とされます。

 

イベントナースの勤務形態と給料

イベントが主体の仕事なので、平日よりは週末、年末年始に求人が多く出ます。

基本的には単発の1日からのバイトなので、都合がつく方には働きやすいアルバイトとして応募が集まる仕事です。

日給や労働時間はイベントによって変動がありますが、

時給は1,500~2,500円

日給の相場は1万円~1万5000円程度です。

交通費は支給があるものとないものがあります。

また、長時間のイベントではお弁当などの食事が支給されることもあります。

地域の夏祭りなどのイベントナースは拘束時間が長いことから時給が安くなってしまう事もあります。

 

イベントナースのメリット

イベントの中にはジャニーズや著名人のコンサートなども含まれます。

チケットを持たずに、歌やダンスを見る事ができるのは大きなメリットです。

しかし、長時間見る事が出来るわけではなく、休憩の間や、救護室にいたら歌が聞こえてくる程度です。

また、午前中だけ開催されるイベントでは救護者の人数も少ないため、仕事が楽な事があります。救護者が出ない限りは待機しているだけで給料が貰えるのも大きなメリットです。

 

イベントナース仕事中の救護ケース

① 小規模スポーツイベントナース

私は1度だけ、勤務している病院の先生に依頼されたスポーツイベントのイベントナースを行いました。午前中だけの小規模なイベントだったため、怪我人も出る事なく待機のみで仕事は終わりました。

 

② 大規模コンサートイベントナース

私が、昔救急科に配属されていた時に、大規模コンサート会場からイベントナースが同伴して救急搬送されてきた症例がありました。

その患者さんは、某有名ジャニーズグループの野外コンサートに参加しており、コンサート中に血圧が上昇し脳出血で意識を失ってしまいました。

スタッフや周囲の方々が救護し、イベントナースの状況判断で救急搬送されてきました。

このように1分1秒を争う現場にも対応しなければならないのがイベントナースの仕事の難しいところです。

 

③ 明石花火大会歩道橋事故

これは、私が実際に体験した症例ではないですが、2001年に起きた大規模花火大会イベントで実際に起きた死亡事故です。

大勢の観客が歩道橋に集まり、観客が歩道橋の上で将棋倒しとなり11名の死者が出た事故です。おそらく、このイベントにもイベントナースは配属されていたと思いますが、このような予測できない大きな事故にも対応しなければならない事もあります。

重症者が多数生じたため、イベントナースはAEDの操作や蘇生処置が速やかに行える能力が必要だと言えます。

 

おわりに

現在、新型コロナウイルスの影響によりイベント開催などは縮小されていますが、イベントナースは会場に必要な重要な仕事です。

日頃の病院勤務とはまた違う雰囲気での仕事なので、看護師にとっては新鮮な気持ちで仕事ができるかもしれません。機会があれば是非チャレンジしてみてください。

※掲載した情報は記事作成日(または更新日)時点のものです。

 

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